2017年10月08日
【 酷男 〜母の愛情を探して〜 】 # ep.5
皆さんこんばんは。ミスどん底先生です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
(この前書きは毎回繰り返して書いております。是非今苦しんでいる方に伝えたい想いを綴っているため、エピソード全てに記載しております。必要のない方は下にスクロールしていただくと、エピソード5が始まります。)
酷男──。
「酷男」と書いて『ヒドオ』と読みます。
これは私の造語です。
以前にもブログで書きましたが、
私は家庭内ストックホルム症候群でした。
それだけではなく、虐待やネグレクトなどの影響で、愛情欠乏症や恋愛依存症だったと思います。
小学生にして、母から愛されていないということに気づき、『私なんか親にさえ愛されないのに他の人に愛されるわけない』と思い始めました。
そんな私はいつからか、
母の愛を求めて、愛されたい願望を男性に向けるようになりました。
しかし、【 ホンモノの愛 】というものがわからない私は、愛する人がことごとく『母に似ている人』だったのです。
暴力・暴言・嘘・騙し・借金・ギャンブル……
酷いことばかりする人を愛し、傷つき、家庭内でも、恋愛においてもボロボロになっていきました。
そして、色々な方から相談される中で、私と同じような症状の子や大人が結構いるということに気づきました。
酷い人ばかり好きになる。
配偶者や恋人のことで悩まされている。
恋人がいないと生きていけない。
何か辛い事から逃れるように恋人を作る。
家庭内ストックホルム症候群、恋愛依存症、愛情欠乏症etc……
幼少期の生活環境による弊害と思われます。
そしてその弊害は弊害を生み、
自分を更なる苦しみへと誘います。
そしてきっと同じような悩みを抱えている人達は、一人で苦しんでしまいます。
何故なら、私もそうだったように、私はこの『酷男』達を彼氏なのにも関わらず、友達や家族に紹介すらしませんでした。
心のどこかで『酷男』だとわかっていのかもしれません。
だから私がここに元カレの名前を書き込んだとしても、誰一人、私の友人や家族はそれが誰なのかさえわかりません。
そしてずっと一人きりで苦しみ続けてきました。
どうか私と同じような苦しみや悲しみ、
男女間のトラブル等で辛い思いをする人が居なくなりますように──。
そんな願いを込め、
私の出会った『酷男』達の話を、
登場する人物、場所、付き合った順番などは事実に基づきながら特定できないように表現して書いていきます。
例え本人の名前を記載したとしても、上記の通り私の知人に特定されることはありませんから、『酷男』本人が「これ俺だぜ!」なんて自分の周りに言いふらさない限り特定されることはないでしょう。
そもそも「これ俺だ!」とわかった時点でその酷いことを私にしていたと認めたことになりますからね。
これを読んでいる人で、
もしも似たような恋愛の最中なら、
どうか私と同じような苦しみから逃れられますように・・・。
あなたの側に居る人は、本当にあなたを大切にしてくれている人ですか───?
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# ep.5
彼は本当によく会いに来てくれた。
少し遠い距離だったにも関わらず、バイクや車で何度も何度も“会いたい”と来てくれていた。
本当に“愛されている”と実感していた。
これは酷男ではないな、と感じながら付き合っていた。
本当に順調に付き合っていて、そのうち同棲するようになった。
彼が彼の母親に対して、まるで反抗期の少年のような態度をとることだけは気になっていたが……
同棲して少しした頃。
彼の態度が変わってきた。まるで母親に取っていた態度のような“反抗期の少年”の姿で私に接することが多くなった。
朝起こすとキレる。
機嫌が悪いと怒鳴る。
手はあげないが、顔ギリギリに物を投げる。
机を蹴り飛ばす。
ドアを勢いよく閉めることで機嫌が悪いアピールをする。
休みの日も前とは違い、出掛けることもなくなり、寝てばかりいるようになった。
そのうち、どのタイミングでキレているのか、ビクビクしている自分がいることに気付いた。
私は彼に聞いた。
「なんでそんなキレてばかりいるの?どうして前とそんなに変わっちゃったの…?」
すると彼はこう答えたのだ。
「俺は釣った魚に餌はやらないんだよ。」
思わず絶句した。
ショックだった。しかし私は別れを選ばなかった。家のことをきちんとやって、私も仕事などのやるべき事をきちんとやればきっと彼も前の彼に戻ってくれる。
そう思って頑張っていた。
しかし、もともと体が強くない私は少し無理をしていたのか、かなり頻繁に体調を崩すようになってしまった。
家で休んでいても、彼からは
『また風邪?!キモいんだよ!』
『また具合悪いの?!ウザいんだよ!』
『あっち行けよ!邪魔だって言ってんだろ!?』
などと体調が悪い度に怒られていた。
あまりにも体調が悪く、動けなくなってしまった時に、彼の実家に助けを求めたことがある。
私が動けない旨を伝えると、彼のお父さんが来てくれると言った。
なので待っていると彼のお父さんが来たらしく、インターホンが鳴った。
しかし、動けないので、なんとか這いつくばってよろよろしながら玄関に向かうと、
入ってきたお父さんにいきなり頭をひっぱたかれた。
『…………!!』
私はビックリして声が出なかった。
彼のお父さんは
「何やってんだ!!こうやって来てやってんのに、出迎えが遅いとは何事だ!!」
と怒鳴られた。
動けないから来てもらったはずである。
「はい…すみません……」
私は頭を下げることしか出来なかった。
その事があってから、彼の実家に頼るのはやめた。
当時の私には、言い返したり、別れを選ぶという選択肢を持ち合わせていなかった。
ただキレられているのをやり過ごすしかなかった。
しかし、どんどん精神的に疲弊していくのがわかった。
彼も私のことを何度も何度も“ウザイ”と言い、邪魔な存在として扱っているようだった。
それが辛くて辛くて毎日泣いていた。
そんな矢先。彼が寝ている時にリビングに置きっぱなしにしてある携帯が鳴った。
あれ……ベッドのところに持って行ってないのか……
ふと携帯を見ると、画面に通知のメッセージが表示されていた。
『拓海くん元気してる?♡』と絵文字つきで女性からメッセージが届いているようだった。
私の彼の名前は“拓海”ではない。
気になって私は思わず、彼の携帯を手にしてしまった。
そして、私は彼女と連絡を取ってみることにした。
─メール─
私『はじめまして…今、彼の携帯を見て…あなたは彼とはどのような関係でしょうか?勝手にメールしてすみません。』
彼女『え?私は拓海くんと出会い系サイトで知り合ったものです(>_<)もしかして彼女さんとかですかっ?!』
私『はい…というか、アドレスはあってますか?私の彼はそもそも“拓海”ではないのですが…誰か他の方と間違っていませんか』
彼女『いや、間違ってません!ずっと拓海くんと連絡取ってました!付き合ってる人はいないし、彼女もいないって聞いてました!!でも会ったり、なんか関係があるとかではありませんから安心してください!そしてもう二度と連絡しないので!』
私『そうですか…すみませんでした…』
こんなやりとりをして、彼が起きるのを待った。
こんな時でさえ朝食を用意して起きるのを待っていたのである。
休みだった彼が起きて遅めの朝食についた時に、彼女の話を切り出した。
するとそれを聞くや否や、言葉を発せず、そのまま朝食の茶碗を机に打ち付け箸を投げ、勢いよくドアを閉め家から飛びだして行った。
いつもの怒ってるアピールである。
あぁ…また怒らせてしまった……
当時の私ときたら、このように怒らせた事を後悔しているかのような発想だった。
そもそも怒るのは私なのである。
結局、落ち着きを取り戻したのか、彼が帰ってきた。
そして、
「勝手に携帯見てんじゃねぇよ!お前のことをずっと彼女に相談してたんだよ!お前のためにしたんだよ!」
家を出てから帰ってくるまでに考えた言い訳がこれなのだろう。
しかし、彼女と連絡を取り、『拓海くんは付き合ってる人はいないと言っていた』と聞いてしまっている後である。
それでも、彼をこれ以上怒らせるのが嫌で、その話をそれ以上することは辞め、別れる決意をした。
別れ話を切り出しても、もうずっとキレっぱなしなので、ほとんど話にならず、ただキレている彼との生活を続けていた。
結局、同棲してからというもの、私は自分の言いたいことも言えない状態で、『ウザいキモい』と言われる日々に数年耐えていた。
しかし、散々色々な事に耐えたにも関わらず、結局、彼が元に戻ることはなく、最悪な終焉を迎えようとしていることに私はなんだかとてつもなく悪い衝動に駆られた。
最後に彼に仕返しをしてやろうと思ったのだ。
仕返し。
それは私も出会い系サイトに登録し、彼氏を作るというものだった。
とにかく誰でも良かった。
結局、それを彼にわざと知らせるようなことをして、別れることになった。
しかし、別れられたものの、最終的に私が全面的に悪いということになってしまったのだ。
彼との家に置いてあった私の私物なども全て彼に取られてしまった。
その後、彼は結婚した。
この時の私は、いつもの酷男パターンと違い、数年と長く耐えてしまったせいで『仕返し』をしてやろうと考えてしまったことが本当に反省点でした。
もしも、酷男と付き合ってしまった場合は、まず早急に別れること。
また別れられない場合や、仕返しや復讐は自分でするのではなく、
酷い事をされた記録や証拠をしっかり残して、警察や専門家に相談するなど、法的措置を取ることをお勧めします。
私のような仕返しをして、自分が悪いことになってしまえば、泣き寝入りするしかなくなってしまいます。結局、残るのは心の深い傷だけですから。
─追記─
そういえば、彼が私の誕生日かなにかに化粧下地を頼んだら買ってくれたことがあった。
“一生懸命探してやった”と言っていたっけ。
オークションで。
届いたのは誰かの使いかけの中古化粧下地。
私が欲しいと言ったお菓子を、とにかく安く手に入れようと問屋まで行って母が買ってくれた命を繫ぐお菓子を思い出して、私はその化粧下地をひたすらひたすら大事に使っていたのだった。
彼も母も自分の嗜好品や趣味には普通にお金を遣っていたにも関わらず──。
(ブログお母さん、ご飯作って……参照)
当時の私は、やはり、母にどことなく似ている男性に惹かれてしまっていたのである。
続く。
それではまた(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
Posted by 家庭教師のリスタ「ミスどん底先生」 at 21:42│Comments(0)
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