2019年11月24日

台風の爪痕

台風の爪痕


皆様こんばんは。

ミスどん底先生こと宮坂智恵子です。


台風の季節は終わりましたが、
今年も台風は酷い爪痕を残しました。

被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。



そんな台風の爪痕といえば、
私の心にも小さな爪痕が残っています。


それは、
私が小さかった頃、
台風が来た時に母が言った言葉でした。


当時、父と母が経営していた居酒屋は地下にあったため、
台風でよく被害にあっていました。


普通の道路が大人の膝程までに水に浸かるくらい川が氾濫した時。


母が私をおんぶして歩いてくれていて。


その背中で、


「前にね、こうやってこの川が氾濫した時、あたし、あんたをゴミ袋に入れてゴミ袋の口をぎゅーっと縛って流そうとしたんだよ。」


と母が突然言ったのです。




おんぶされているのに、
人肌のぬくもりを感じなかった。




どういう意図でそれを言ったのか…

どういう意図でそんなことしたのか…



小さかった私は
ただ母の背中で黙って聞くことしかできませんでした。



寝ている間にガス栓をひねられていた話も
母本人から聞かされました。

ひねったけど、思い直して止めたんだ
とも言っていました。


いつも母は
殺そうとするけど、やめる。


殺そうとしたことと、やめたことを、
娘に直接伝える。



残るのは「いつか殺されるかもしれない」という恐怖。
愛されてないんだという痛み。
なんで私は産まれてきちゃったんだろうという心の傷。



虐待は暴力だけではありません。

顔や体にアザがなくても、
心に深い傷を負ってしまっている子は、たくさんいるのかもしれません。



虐待防止推進月間は間もなく終わりですが、
どうか虐待がない世界に、
傷つく子どもがいなくなる世界になりますように。




それではまた(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)




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Posted by 家庭教師のリスタ「はい上がり先生」(元 ミスどん底先生) at 20:00│Comments(0)ミスどん底先生の過去日記
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