2017年07月02日

高級クラブ─第7話─

高級クラブ─第7話─


皆さんこんにちは。ミスどん底先生です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)


長いですね高級クラブ(笑)

あと少し付き合ってくださいね(笑)




そして秋〜年が明ける頃。

海での自給自足は厳しくなってしまい、キャッシングまで作ってしまった私は、仕方がないので更に仕事を増やすことにしました。




お店のオーナーに相談し、スナックやキャバクラを紹介してもらい、高級クラブが終わった後から朝までスナックで働き、高級クラブがお休みの日はキャバクラにも出勤するようになりました。



しかし、子育てもある中で家庭教師の仕事に加えて、高級クラブにスナックにキャバクラです。

さすがに私の体が持ちませんでした。

疲れきっていたのかもしれません。



なんと運転中の不注意で大切な『貯金』であるベンツを壁で擦ってしまったのです。



あの時は発狂しかけましたね(笑)


修理しましたが、乗るのが怖くなってしまいました。


私にとって大切な大切な『貯金』なのです。


これ以上値を下げるわけにはいかない。


仕方が無いので、中古の10万円ほどの軽を買い、ベンツも査定が下がる前に別のベンツに買い換えました。


周りからは
「リナなんでそんなにベンツにこだわるの?なんで買い換えたの?もう軽でいいじゃん!何の為に2台持ってるの?」


と不思議がられていましたが、
私は【 密かな野望 】は誰にも話しませんでした。



それから彼とも別れ、
ひたすら働いてキャッシングも返済しましたが、
やはり母からの無心にはひたすら耐えなくてはならない日々が続きました。


しかし結局、体がもたないので、お店の後のスナックや日曜日のキャバクラは続かず、家庭教師と高級クラブの2つをかけもちしてひたすらひたすら頑張りました。




そして
次の年も春から秋にかけては海での自給自足。


ある時にはそれを知ったお店の女の子からこんな話を持ち掛けられました。


女の子「リナさん海に行ってアサリを採ってるって本当?私の実家、畑でジャガイモ作ってるんだけど、うちは天然のアサリなんかたべたことないからもし良かったらうちのジャガイモと交換してもらえない?」


そして私は水を入れたバケツいっぱいのアサリを持ってお店に行き、その女の子とジャガイモを交換してもらいました。


なんとこの平成の時代に高級クラブで自ら採ってきたアサリと、作ったジャガイモを物々交換している人がいるでしょうか?!


周りはみんな趣味だと思って笑っていましたが、
私にとってどれだけ助かったことか。


美味しい採れたてのジャガイモ。〇〇ちゃんあの時は本当にありがとう!助かりました!(T_T)





そして3年目に突入した頃。



スナックやキャバクラにも顔を出していた時期があったのもあり、ほかのお店の女の子の間で “ クラブで働いて苦労しながら家庭教師をやっている人がいる ” ということが少し広まっているようでした。


ほかのお店で働いていた外国人の女の子から、
家庭教師を頼みたいといってるお母さんがいると連絡を受けました。



それからその紹介してもらったご家庭に行くことになりました。


クラブで働いているのを知っている為、
そこのお子さんが京都の修学旅行のお土産に

『先生こーゆーの好きでしょ??』と言いながら

【 赤ワイン八つ橋 】を買ってきてくれたのには生徒とお母さんと3人で笑いました。



なんとその生徒さんのお宅からまた1人また1人と生徒が増え始めたのです。


家庭教師の会社からの派遣で行くのとは違い、やはり苦労している家庭教師という情報で私の事が伝わっただけあって、心に傷を負っている生徒さんも来るようになりました。




そんな生活を続けながら
それから1年。


お店ではたくさんの経営者様や会社役員のお客様達から多くの事を学び、
お店のオーナーや女性店長にもとてもお世話になり、ついにある程度、会社をおこす目処が立ちました。




お店入店当初の目標を大幅に超え、実に4年。
28歳になっていました。


ついにお店を辞めることをオーナーに告げる時が来ました。



すると周りの女の子達が口々に言うのです。


『うちのオーナー辞めさせてくれないらしいよ』

『リナちゃんも辞めさせてもらえないかもよ』

『バックれるしかないんじゃない?』

『最後の1、2ヶ月分の給料は貰えないの覚悟した方がいいよ』



え……そんな………

辞めさせてくれないなんて…………





続く。




それではまた(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)





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Posted by 家庭教師のリスタ「ミスどん底先生」 at 13:40│Comments(0)ミスどん底先生の過去
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