2017年05月25日

裏切り、そして自殺未遂。〜前編〜

裏切り、そして自殺未遂。〜前編〜

皆さんこんばんは。ミスどん底先生です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)


高校2年生のとき。
私はカッターで手首を切りました。


さかのぼって中学1年生の時。
二者面談で担任に「バカ」と言われ、「沼津東高なんか行けるわけない」と言われ、その後無視され、副担任が補助でいつも私の横に座って授業受けるぐらい勉強についていけてなかった私。

母親に頼んで頼んで何度も催促して家庭教師をつけてもらいました。
どうしても沼津東高に入りたかったから。

その時、出会った1人の女の家庭教師の先生がいました。
歳は30歳になるかならないかくらいで、
沼津東高に入るためにやるべき事を教えてくれて、それを全てこなしました。先生に言われた以上のことをしました。

お金が無く、
市販のテキストやワークを買ってもらえない為、
学校の教科書、基礎問題集、ワーク、資料集を何度も何度も読んで、何度も何度もワークや教科書の問いを解きました。

もちろん家庭教師の先生にも沢山来てもらえるわけではないので、次に先生が来たら聞きたいことを紙に書いたり、わからないところに付箋を貼って短い家庭教師の時間を有効活用できるようにしました。


そういう中で先生と色々な話をしました。
先生は本当に親身になって私の話を聞いてくれました。
兄弟もいない1人っ子の私にとって、先生が唯一、私の悩みを打ち明けられる存在になりました。

私が夜逃げしてきたことや貧困だったこと。お母さんからされたこと。
辛かった体験をお母さんに内緒で書いていた日記やら、当時私が(こちらも内緒で)書いていた小説やらを先生にだけは見せていました。

涙を流しながら話をしたり、笑いあって話をしたり、好きな人の話なんかまで私の全てを話していました。

本当に大好きで信頼していた。

沼津東高に合格できたのも、先生のおかげだと思いました。

そして、高校進学後はその先生が文系だったので、理系に進んだ私の数学や化学等はその先生のお友達の理系出身の先生にもみてもらうことになり、その先生と、お友達の理系の先生の2人に教えてもらうことになりました。

高校1年で高校から督促状が来て、マネージャーを辞め、仕方なくコンビニでバイトを始めたのが2年生になるかならないかの頃でした。

中学の頃から父も沼津に来て一緒に暮らしだしたものの、家庭内は更に最悪な状況になっており、精神的にもかなりいっぱいいっぱいでしたが、北海道大学を目指して勉強もバイトも頑張っていました。

そのバイト先で知り合った1コ上の他校の女の子ととても仲良くなって(今でも親友です(^^))毎日一緒にいました。私が東高なこともわかっていてくれて、一緒にいる時に私が勉強していても「私の事は気にしないでちえこは勉強してて〜」と本当に理解ある友達でした。


そんな風に勉強にバイトに家庭内の問題と色々大変だった頃、私は家庭教師の先生の態度がなんだかおかしいことに気付きました。
なんだか冷たい。
まぁ先生は元々、ちょっと機嫌悪い日とかもある先生だったから、あまり気にしないでいました。

母のギャンブル依存症が悪化しており、先生のことまで気にしている場合ではありませんでした。
毎日バイトに勉強。かなりハードなのに、帰ればお金が無くなっている。
母とも何度も喧嘩になり、一言も話すことさえしなくなりました。
家にいるのが嫌で、一番乗りで高校に登校していたぐらいでした。食べるものもカロリーメイト1箱だけで毎日過ごしました。


精神的にやられました。
ピアスを開けまくったのはこの頃です。
(ブログ『自傷行為』参照)


家庭教師の先生はいつも話を聞いてくれていたのに、なんだか話すら聞いてもくれず、精神科にさえ連れていかれる始末。

変だな…とは感じていました。



その日は突然やって来ました。


私の携帯に着信があり、
『話があるから』と家庭教師の先生2人に呼ばれました。
既に私の家にいるらしく、早く帰ってきてと言われ、急いで高校から帰りました。

帰ると、母は居らず、
父が1人で新聞を読んでいました。

先生2人は私の部屋にいるようでした。

父に「お母さんは?」と聞くと
「買い物でも行ってるのかな?わからないな」と言われました。

何故こんな家庭教師の先生2人が話があるなどとたいそうな時に、
母親が外出してしまっているのか違和感を感じながら先生のところに行きました。


「どうしたの先生??(^^)」
と、いつもの感じで話しかけると、
先生は睨んだような表情をしました。


「どうしたのはこっちのセリフだよ!どうしたの?!ちーちゃん最近おかしいよ!」
と言われました。


確かにピアス開けすぎたし…
でも最近結構閉じたけどなぁ〜(^_^;)
なんて考えていました。


すると、
「あんたのせいでね!彼氏とも上手くいかなくなったの!!家庭もめちゃくちゃになりそうなの!!!」
と泣きながら怒鳴られました。


そっかそっか…私がピアス開けすぎたせいで先生
彼氏とうまくいかなくなっちゃったんだ……


え!!Σ(・ω・ノ)ノ

どうゆうこと?!!

もうパニックですよ(笑)


何も言えず、状況を把握しようと必死に先生の言葉の意味を考えました。


すると先生は追い討ちをかけるように
「どうしてくれんの?!責任取ってよ!!!」

と怒鳴りました。


え………
どうしたの……先生冗談でしょ……


若干16歳の私にはもうどうする事もできませんでした。


「責任て……どうすればいいの?!死んだらいいの?!」

思わず口走りました。



「じゃあ死になさいよ。」



大好きで信頼していた先生が崩れた瞬間でした。


大粒の涙がたくさんたくさん出てきました。
そして、
そこにあったカッターで手首を切りました。


話を聞いていたのか、
父親が飛んできて、
ほとんど怒ったことのない父が
「馬鹿な事するんじゃない!!!」と、怒って私からカッターを奪いました。


深く切れなかった。
怖かったんです…
悔しかったんです……


死にたくなんかなかったんです!



父が止めてくれて良かった……
助かった……

本当に心からそう思いました。

父が先生達を帰しているようでしたが、
放心状態でへたりこんでいました。


先生が帰ったのを見計らったように母親が帰ってきました。


その母の手には私が先生にだけ見せていた日記がありました。

母にだけは見られてはいけないはずの
日記が。


『なにもかも終わった』


そんな言葉しか頭に浮かんできませんでした。



続く。


それではまた(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)



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Posted by 家庭教師のリスタ「ミスどん底先生」 at 22:52│Comments(0)ミスどん底先生の過去
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