2018年07月22日

大きらいだった勉強─第4話─「担任激怒事件」

大きらいだった勉強─第4話─「担任激怒事件」


皆さんこんにちは。ミスどん底先生こと、宮坂智恵子です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)


クラスの子から「ミヤサコ」と呼ばれ、先輩からバカにされ……


そんな生活を続けていたある日。



母が電話で誰かと話しているのを聞きました。


母「あぁ〜あの子?!アレはダメだよ!全然ダメ!高校ねぇ、多分どこかバカな学校に裏金でも積まなきゃ入れないよ!アハハ」



アレはダメ……裏金……


でも、裏金積んだら高校入れるのかな…?




そんな母の酷い会話でさえ、苛立つこともなく、ぼーっとそんなことを考えながら聞いていました。





そして、夏休み直前の通知表手交(担任との二者面談)の日がやってきました。


中学入学後、初めての通知表。



テストでは10点前後しかとれなかったような私は、全く通知表に期待なんかしていませんでした。




しかし、渡された通知表は、
ほとんど3。
しかもちらっと4があったりする、標準よりやや良いぐらいの成績だったのです。



しかし、これにはワケがありました。
当時は相対評価(1をつけるのは何人、2をつけるのは何人…と決まっていた)だったのです。


私の学校は市内でも有名な悪い中学校で、とても荒れていました。

私は勉強は出来ないけれど、授業も出てるし、提出物もちゃんと出してるし、素行は悪くなかったので、先生達もやむを得ず、3や4をつけるしかなかったのかもしれません。





でもあの頃の私はそんなこと知りません。



“なんだ!
勉強なんかしなくても成績良いじゃん!”



ついそんなことを考えて、もしかしたら少しニヤついた顔にでもなっていたのかもしれません。





そんな私を見てか、担任の先生がすかさず口を開きました。


「おまえさ、こんな成績でどこの高校行くの」


それは顔色ひとつ変えず、淡々とした口調でした。



この担任が曲者で…
突然キレることで有名で、キレ方も半端ない先生でした。
椅子を突然教室で投げたこともありました。突然キレて授業放棄してどっかいっちゃったこともありました。




それをわかっていたので、私は
何か答えなきゃ!!と焦ったのです。



とにかくどこかの高校って言わなくちゃ!!



でも沼津市に引越してきたばかりで、知ってる高校なんてありません。




唯一聞いたことがあるとしたら、『 沼津東高校 』くらいでした。




だから、咄嗟に、

「沼津東高校に行きたいです!」

って言ってしまったんです。




まさか、それが県内有数の超進学校なんて知らず、です。


そしてそれが、まさか、その恐い担任の出身校だとも知らず───。





担任はみるみる眉尻を上げ、
片側の口角だけ上げ、薄ら笑いを浮かべました。



そして、



「お前みたいなバカに東高なんて行けるわけねーじゃん」



淡々と、しかし、苛立ったとわかる薄ら笑いのままの口調でそう言ったのです。



そして先生は、
ガタン!と大きな音をさせ、腰をあげると、
なんとそのまま通知表手交を切り上げて教室から出て行ってしまいました。





え………



私なんかまずいこと言っちゃった………?




どうしていいかわからず、そのまま教室に1人でしばらく突っ立っていました。





第5話へ続く。




それではまた(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)




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Posted by 家庭教師のリスタ「ミスどん底先生」 at 16:23│Comments(0)ミスどん底先生の過去
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