2018年07月19日

大きらいだった勉強─第3話─「ミヤサコ」

大きらいだった勉強─第3話─「ミヤサコ」


皆さんこんにちは。ミスどん底先生こと宮坂智恵子です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)


小学校6年になる頃には勉強なんて全くやらない、わからないという状態で、
テストがあっても学校を休むか、ほとんど書けない状態でした。

国語の聞き取りテストとやらも何をするのかさえわからず、皆がメモを取ってる間も、何もせずにただただぼーっとしている始末。


そんな状態のまま、小学校を卒業し、
また家がなくなり、中学に入学できず──。


中学校に入学できなかったことで、皆と同じスタートラインに立つことさえ叶いませんでした。


そして、ようやく静岡県の沼津市に引っ越すことが出来、
1ヶ月遅れで中学校に入学した頃には、もう英語も数学も何もかも全くサッパリわけわからん状態でした。


あまりにできない私の横には、
授業の時にはいつも副担任などの補助の先生が座って、

「今、黒板に書いてあるのわかるか?」

「今、あの先生が言ったことわかるか?」

などと一生懸命私に問いかけ、教えてくれていましたが、
やる気もない私は、
「あぁ…」とかなんとか言ってわかったふりをしてやり過ごしていました。


さらに、母のその日の気分で『学校に行かなくていい日』があり、学校に行くのが嫌いな私はまた休みがちに。



そんなある日、
いやいや学校に行って英語の授業を受けている時、自分の名前をローマ字で書いて、書けた人から手を挙げて先生に見てもらうというのがありました。


私はというと、もちろん、手を挙げられたのはクラスの中でも遅い方でした。
そして先生が私の横に来て、
「おまえ、これじゃあミヤサコだよ!」と大きな声で言いました。


【 Miyasaka 】と書かなくてはいけないところ、【 Miyasako 】と書いてしまったのです。


クラスは笑いに包まれ、私はその日から『 ミヤサコ 』と呼ばれるようになりました。


幼稚園のお受験の時に英会話も習っていたはずなのに。
恥ずかしいというより、「もうしょうがない」というような、なんだか諦めに似た感情でした。


バカというイメージはクラスだけに留まらず、
どうやら先輩達にも広まって、
知らない先輩から呼び出しをくらったり、
所属した吹奏楽部では「何をやらせてもダメ」というイメージまでついたようでした。


先輩にお弁当を食べられてしまったり、1人で廊下で楽器を吹かされたり、「あんたはバカだから」と何かと他の子と比較されたり……



それでもどうすることもできない。
ただただ息をしてる──。
学校でも家でもただただぼーっとしていることしかできなかったのです。




第4話に続く。




それではまた(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)





同じカテゴリー(ミスどん底先生の過去)の記事画像
貧困の苦しみ
台風の爪痕
食べることについて考える
大きらいだった勉強─最終話─「裏切らない努力」
大きらいだった勉強─第10話─「勉強という反抗」
大きらいだった勉強─第9話─「気付き」
同じカテゴリー(ミスどん底先生の過去)の記事
 貧困の苦しみ (2021-04-04 20:31)
 台風の爪痕 (2019-11-24 20:00)
 食べることについて考える (2019-02-22 07:12)
 大きらいだった勉強─最終話─「裏切らない努力」 (2018-11-23 19:19)
 大きらいだった勉強─第10話─「勉強という反抗」 (2018-09-28 00:34)
 大きらいだった勉強─第9話─「気付き」 (2018-09-13 14:11)

Posted by 家庭教師のリスタ「ミスどん底先生」 at 12:00│Comments(0)ミスどん底先生の過去
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
大きらいだった勉強─第3話─「ミヤサコ」
    コメント(0)