2017年09月12日

【 酷男 〜母の愛情を探して〜 】 # ep.2

【 酷男 〜母の愛情を探して〜 】 # ep.2

皆さんこんばんは。ミスどん底先生です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)

(この前書きは毎回繰り返して書いております。是非今苦しんでいる方に伝えたい想いを綴っているため、エピソード全てに記載しております。必要のない方は下にスクロールしていただくと、エピソード2が始まります。)

酷男──。

「酷男」と書いて『ヒドオ』と読みます。
これは私の造語です。

以前にもブログで書きましたが、
私は家庭内ストックホルム症候群でした。

それだけではなく、虐待やネグレクトなどの影響で、愛情欠乏症や恋愛依存症だったと思います。


小学生にして、母から愛されていないということに気づき、『私なんか親にさえ愛されないのに他の人に愛されるわけない』と思い始めました。


そんな私はいつからか、
母の愛を求めて、愛されたい願望を男性に向けるようになりました。


しかし、【 ホンモノの愛 】というものがわからない私は、愛する人がことごとく『母に似ている人』だったのです。


暴力・暴言・嘘・騙し・借金・ギャンブル……


酷いことばかりする人を愛し、傷つき、家庭内でも、恋愛においてもボロボロになっていきました。


そして、色々な方から相談される中で、私と同じような症状の子や大人が結構いるということに気づきました。


酷い人ばかり好きになる。
配偶者や恋人のことで悩まされている。
恋人がいないと生きていけない。
何か辛い事から逃れるように恋人を作る。


家庭内ストックホルム症候群、恋愛依存症、愛情欠乏症etc……

幼少期の生活環境による弊害と思われます。



そしてその弊害は弊害を生み、
自分を更なる苦しみへと誘います。


そしてきっと同じような悩みを抱えている人達は、一人で苦しんでしまいます。

何故なら、私もそうだったように、私はこの『酷男』達を彼氏なのにも関わらず、友達や家族に紹介すらしませんでした。


心のどこかで『酷男』だとわかっていのかもしれません。
だから私がここに元カレの名前を書き込んだとしても、誰一人、私の友人や家族はそれが誰なのかさえわかりません。


そしてずっと一人きりで苦しみ続けてきました。



どうか私と同じような苦しみや悲しみ、
男女間のトラブル等で辛い思いをする人が居なくなりますように──。


そんな願いを込め、
私の出会った『酷男』達の話を、
登場する人物、場所、付き合った順番などは事実に基づきながら特定できないように表現して書いていきます。


例え本人の名前を記載したとしても、上記の通り私の知人に特定されることはありませんから、『酷男』本人が「これ俺だぜ!」なんて自分の周りに言いふらさない限り特定されることはないでしょう。
そもそも「これ俺だ!」とわかった時点でその酷いことを私にしていたと認めたことになりますからね。



これを読んでいる人で、
もしも似たような恋愛の最中なら、
どうか私と同じような苦しみから逃れられますように・・・。




あなたの側に居る人は、本当にあなたを大切にしてくれている人ですか───?

──────────────────────

# ep.2



その男は年下だった。


知り合ってから約1年。
ずっと『遊んで』とか『会いたい』とか『好き』とか『僕の事覚えてる?』とか『一回でいいから会いたい』などとメールが来た。


素っ気ないメールを返しても、
懲りずに1年もそんな事言い続けるのだから、
本当に私のことが好きでいてくれてるのかと思って1年ぶりに会うことにした。



クリスマスが近い頃だった。



彼「良かったわ〜久しぶりに会えて!僕のこと忘れてるんちゃうかと思って不安やったわ!」

関西出身の彼。
静岡では聞き慣れない話し方。


私「ごめんね…ずっと会いたい会いたいって言ってくれてたのに…。」


彼「ほんまやで!これからはたくさん会おな!」


私「え、あの…でも仕事忙しくてあんまり…」


彼「ええやん!僕が会いたいんやから会お!もうすぐクリスマスやし、なんか欲しいものある?」


私「欲しいもの…ないんだよね…強いていえば、ちゃんとした愛ぐらい(笑)」


彼「なんやそれ!(笑)ほなわかったわ!僕と付き合お!」


そんな感じで付き合うことになった。


私も本当に忙しくてなかなか会えなかったが、彼が年末年始は関西の実家に帰るといって年末の29日から帰省してしまった。


そんな30日の朝。
私は熱が40度まで上がり、病院に行くとインフルエンザと診断された。


彼に移ってないかとメールをしたが、
『大丈夫やで!』と一言メールが来たきり連絡は来なくなった。


年末年始のせっかくの5日間の休みが運良く(?)そのままインフルエンザの療養期間となり、1月4日になっても彼からは連絡がなかった。もしかしてやはり移してしまっていたのではないかと不安になった。



1月5日に彼からメール。

『今なにしてるん?(^_^)』


5日以上連絡がなく、久しぶりのメールだと思ったら友達に暇な時にメールするかのような顔文字つきの一言。



何してるって……


ひとまず仕事も忙しかったので、『静岡に帰ったら会おう!』とだけ返した。


それからも連絡が取れないことの多かった彼。


しかし、会うときはご飯を作ってくれたり、
化粧品を買っておいてくれたりと、マメだった。




『今夜、ご飯作って待ってるで!』

そんなメールが来て彼の家に行ったある日。


突然、そこそこ大きな地震があった。


テレビでも静岡県で地震があったと速報が流れた。
すると何故か彼が携帯を握りしめてやたらソワソワし始める。


私「なに?どうしたの?」

彼「ち、ちゃうねんちゃうねん!うちのおかんが地震あると心配して電話かけてくるねんな〜!」


ピリリリリ……


そんな矢先、本当に彼の携帯が鳴る。


彼「あっ!あかん!あかんくない!えっと!ちょっと外で電話してくるわ!」


私「………。」


明らかにおかしい。


彼はその後も携帯を握りしめたまま、部屋と外を行ったりきたり、変な行動を取り続けた。


どうやら落ち着いたらしく、
部屋に戻ってきた彼に、

私「あのさ……本当の事言ってくれない?」


と半ば諦めに似た落ち着きを持って彼から話を聞くと、関西の彼女からの電話だという。


二股………


彼「でも彼女とは終わったんや!もうちーちゃんだけやねん!」


私「うーん……他に隠してない?じゃあ携帯見せれる?」と問い詰めると、

携帯をすんなり見せたが、
そこには
『ねぇねぇ会社の人に私と付き合ってるの言ってくれたぁ??』というメールがあった。


聞けば他にも何人か付き合っていたり、過去に関係を持った女性から美人局にあって、現在お金をせびられている最中であることまでわかった。



私「これはさ…何股なの……もうだめだよ……」


彼「ち、ちゃうねん!ほんまに今はちーちゃんだけにしようと思ってんねん!あっ!携帯変えるわ!!明日一緒に携帯番号変えいこ!そうしたら僕の疑い晴れるやろ!?」


私「うーん………。」



過ちて改めざる。それを過ちという。

孔子もそう言っていた。

これで彼がちゃんとしてくれるなら……

期待を込めて携帯番号を変えるのに付き合った。



それから数ヶ月後。


私は彼を信じていた。


ピリリリリ……


また一緒にいる時に彼の携帯が鳴る。
彼はそのまま電話を無視しているようだった。


画面を見ると女性のフルネーム。

私「出なくていいの?」

彼「ええねん!会社の人やから!」

彼には会社支給の携帯が別にある。
会社の人ならそちらにかけてくるだろう。


私「また浮気なんじゃないの?私が出ようか?」

とニヤニヤしながら言うと

彼「やめてやめてッ!!終わっちゃうッ!!」




呆然とした。

“ 終わっちゃう ”とはなんだ……。



結局彼はその女の子と“終わっちゃう”のが嫌だということで私と別れた。




それからも彼は、家に遊びにきたり、『会いたい』とメールを送ってきた。


シカトし続けていたが、
また懲りずに1年程メールで『会いたい』『やっぱりちーちゃんが好きやねん』『結婚したい』『ちーちゃんが一番やった』等と送ってきた。



それでもシカトしていたある日。




『ほんまにちーちゃんに会いたい。』

『結婚しました。もう連絡しません。』



とメールが来た。





『会いたい。結婚しました。』とは如何なるメールであることか。



結婚相手がどうか幸せになっていることを願うばかりである。






酷男の特徴はいつも始めにあります。
付き合ってすぐ『あれ?』と思うようなことがある場合。
それは酷男の可能性が高いのです。


孔子の教え【 過ちて改めざる。それを過ちという。】は大好きな言葉ですが、
酷男にそれを期待してはいけないのかもしれません。







彼の浮気が発覚した時に、
なぜそういうことをするのかと聞いたことがあります。



すると彼はこう答えました。




「彼女にフラれるのが怖いねん。保険やねん。」




保険男には気をつけたい。





続く。






それではまた(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)





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Posted by 家庭教師のリスタ「ミスどん底先生」 at 21:54│Comments(0)ミスどん底先生の過去
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