中学３年生〜解離性障害・離人症〜 後編

皆さんこんにちは。ミスどん底先生です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)





結局、その状態は全く治らないまま、なんの手の施しようもなく、とにかく『普通』を演じるしかありませんでした。




いつもベールを通して観ている景色。
映像を観ているような感覚。
私がしていることを私が観ている。


私が勉強しているのに、それを私が観ているような感覚。





どれだけ寝ずに勉強しても、こんなんで頭に入っているのか、高校合格できるのか、不安で不安で仕方がありませんでした。




テキストなんて買ってもらえないので、
私の受験勉強は、もっぱら学校から支給されている教科書とワークを何回も何回も読んだり解いたりするというものでした。



１年〜３年の教科書とワークを繰り返し繰り返しボロボロになるまでやりました。


なんせ教科書が読めない程に書き込んだり、
ボロボロになったりするので、教科書をコピーして貼らなくてはならない程でした。





どれだけ勉強しても、
こんな状態で本当にテストで点が取れるのか、
高校に合格できるのか、
毎日毎日不安で不安で泣きながら勉強しました。




なんだかんだテストの点数も成績も上位になり、沼津東高の合格圏内には入れるようになっていましたが、
どうも１年生の頃から学校の先生からあまり好かれない私は、
『受けてもいいけど受からないから他の高校にしたらどうか』と担任や学年主任の先生にまで言われました。







もうなんで皆して邪魔するの！！！



病気もお母さんも先生も！！






悔しくて悔しくて余計に沼津東高に入ってやろうと思いました。






そして１２月。

最後の三者面談でさえ、同じことを言われました。



担任「受けてもいいけどなぁ…落ちちゃうんじゃないかなぁ……もう１つ志望校下げてもいいけど、どうするかね？」


私「嫌です。じゃあ落ちてもいいんで受けさせてください。記念受験でいいです。」


母「受からないですよねぇ？バカですねうちの子！あはは」




そんな三者面談が終わり、
私の友達はみんな、
『あなたなら受かるから自信を持って受けてきなさい！』と先生から言われたと談笑していました。



そしてみんなは初詣に行ってお祈りしてこよう！などと言っている中、私は初詣には行きませんでした。



その初詣の時間さえ勉強していたかったのです。








結局、変な感覚は治らないまま受験の日。



必死に全力で受けました。






するとなんだか
思いもよらぬ気持ちになりました。



あぁ……ここまで全力で頑張った………


中学に入学できなかった私が。

中１の時、
自分の名前さえ英語で書けなかった私が。



記念受験であっても、この沼津東高を受験するまでになれたんだ……




私……ここまでかなり頑張ったよ………





これで落ちるなら仕方ない。
だって全力でやったもん。

それならそこまでだったってことだ。




うん。なんか納得行く受験になった！！




手応えとかではなく、
『やりきった』という達成感。



もう落ちても納得できる。



この変な感覚ももう治らなくても仕方ない。

これが新しい私なんだ。


そんな気持ちになったのでした。








そして合格発表の日。



掲示板を見に行くと、
そこにはなんと私の受験番号【７５】という数字が。



放心しました。



カメラすら持ってきておらず、近くにいた友達にお願いして撮ってもらったくらいでした。




母に公衆電話から電話して報告しました。



私「お母さん！私受かった！受かったよ！！」


母「はぁ？落ちたんでしょ？」


私「ううん！受かったの！！東高受かったんだよ！」


母「嘘でしょ！はいはいおめでとさん！」


ガチャン。

電話は切られました。


その後、母は私が嘘をついてると思い、高校の合格発表の掲示板を見に行ったそうです。




そして、私は『落ちる』と言っていた学校の先生のところにも報告に行きました。


私「先生。私、受かりましたけど。」


先生「うん！そうそう！あなたならねぇ〜受かると思ってたの！！」




あぁ……もう大人ってやだ……


まぁいい。
念願の沼津東高だ！！

北海道大学も夢じゃない！！

獣医の道も夢じゃない！！






本当に嬉しくて、小さな涙がこぼれました。





ここまで苦しい中での努力はやっぱり裏切らなかった。





結局、変な感覚は治らないままでしたが、私はそれを『新しい自分』として受け入れ、
卒業式も終わり、春休みを迎えたのでした。






END






それではまた(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)