2017年06月28日
高級クラブ─第3話─
皆さんこんにちは。ミスどん底先生です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
高級クラブで働き始めて2ヶ月が経つ頃にはやはりあの携帯屋さんで働いていた頃と同じ状態になっていました。
家庭教師の仕事も実家に戻ってから新しく登録し直したので、まだそんなに授業もなく、あいている日は休みも取らず出来る限りお店に出勤していました。
なのに、
働いても働いてもお金がないのです。
母には生活費としてある程度渡していました。
父も工場で日勤と夜勤を繰り返していました。
その全額を母に渡しているようでしたが、
それでも足りない足りないと
私にどんどん無心してくるのでした。
渡さないでいると、結局、
私の嫌な方の予想通り、
お財布や引き出しからお金が無くなっているのでした。
ある時、
お店の女の子達と開店前の雑談をしていました。
女の子A「リナはなんでここで働くことにしたの?前どっかでやってたの?」
私「あ、いや、初めてで……離婚して子どももいて家家があんまりお金なくて……」
色々な事情は説明しきれないので、省いて言いました。
女の子B「え!そうなんだ!大変なんだね」
女の子C「それにしても昼も働いてるんでしょ?なんでそんなにお金ないの?」
それはこっちが聞きたいんだ……
なんでこんなに働いても働いてもお金ないのか………
女の子D「リナやたら頑張ってるよね。そんなに貧乏なの?」
女の子A「それなら風俗行ったらいいじゃん」
私「風俗……それって……カラダを “ 売る ” ってことですか……?それだけは嫌です!」
少し語尾が強くなってしまった。
女の子A「いや、別に嫌ならいいんだけどさ。そんなにお金に困ってるなら私は別にそれも1つの方法だと思うよってこと。」
そんなの絶対嫌だ……
あんな親達の為に私がカラダを “ 売る ” なんてことだけはしたくない。
それにここに入ったのだって色々な思いがあって
入ったんだから………
でも本当にそうだ。
なんでこんなに家はお金がないんだろう……
母親からは毎日のように何かと理由をつけてお金を取られる。
今日はあんたの子の服を買ったからとか、今日はお米買うお金がないとか、電気料金が払えないとか、ガス代が払えないとか、着払いの宅急便が届いて払うお金がないとか、ほぼ毎日何かしらの理由でお金を取られる。
家に隠してお金を置いて出かけたりでもしたら探し出されてしまう。
私が寝ている間のお財布も危ない。
通帳にお金を入れたくても、母親なら出金しようと思えばいつでも出金できるだろう。
こんなに頑張って嫌な夜の世界に飛び込んでまで働いてもこれじゃお金なんか貯まらない。
私がそんなことを考えている間も女の子達の会話は続いているようでした。
女の子C「ねぇねぇ今夜も皆でカラオケ行かない?」
私「あ、私は今夜はちょっと……」
女の子D「リナこの前も断ってたよね。付き合い悪くない?!」
私「ごめん明日も昼の仕事あるから……」
女の子A「嫌なら嫌って言えばいいのに。」
私「そんなんじゃ………」
そんなんじゃない。
帰らないとまずいんだ。
お金だけじゃない。
いつ何がなくなるかわからない。
この前も母親に中古で買ったブランドのバックを売られそうになった。「それ海外のニセモノだから売れないよ!」と咄嗟に嘘をついて止めた。
でも皆に言っても話すと長くなるし……
言ったところで何かが変わるわけではない。
このお店のオーナーも
『お店の女の子であっても、自分の多くは話さなくていい。』と言っていたし………
とにかく帰らないと……
休まず働いてて子どもとだってほとんど会えてないし………
自分が想像していた以上に、
色々な事が上手く行きませんでした。
続く。
それではまた(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
Posted by 家庭教師のリスタ「ミスどん底先生」 at 12:15│Comments(0)
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