大きらいだった勉強─第6話─「かていきょうし?」

家庭教師のリスタ「はい上がり先生」(元 ミスどん底先生)

2018年08月12日 13:40



皆さんこんにちは。ミスどん底先生こと宮坂智恵子です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)


少し間があいてしまいましたが、「大きらいだった勉強─第5話─」の続きのお話です。



その後、私は担任を激怒させた『 県立沼津東高等学校 』とやらに行くべく、勉強を始めようとしました。


しかし、第5話まで長々と綴ったように、
本当に今まで勉強なんてしたことありません。


何をすればいいのか、全くわからなかったのです。



そこで私は『 塾 』に行ってみてはどうかと考えました。同じクラスで同じ部活でもあるAちゃんという女の子に、なんとなく、『 塾 』のことを聞いてみました。


私「あのさ、Aちゃんて塾行ってる?」

A「うん、いちおー行ってるけど、ミヤサコ塾行くの?」

私「あ、いや、そろそろ行かなきゃかもしれないかなぁみたいな…」


私は担任をあそこまで激怒させた『 沼津東高 』に行きたいなんて口が裂けても言えないと思い、濁して答えました。

A「じゃあうちの塾来る?」

私「でも…私全く出来ないから…塾に行ってもついていけないかも…」

A「あ、じゃあ家庭教師とかは?」

私「かていきょうし?なにそれ?」

A「〇〇ちゃんち家庭教師って言ってたよ。家に塾?の先生来て教えてくれるーみたいな。わからないところもちゃんとみてもらえるとかじゃないかな?よくわかんないけど」

私「ふーん…ありがと。まぁでも私は何やってもダメかも(笑)」


とかなんとか言いながら、
その『 かていきょうし 』とやらが、やたら気になりました。


“かていきょうし”だ!
それがいい!!
塾の先生だか学校の先生だかよくわかんないけど、家に来てくれて教えてもらえるならそれが私にはいいかもしれない!!



私は家に帰って、速攻母親にお願いすることにしました。


私「ねぇ、あのさ、かていきょうし?とかいうのやりたいんだけど…」


母「はぁ?なにぃ?家庭教師ぃ?何バカなこと言ってんだよ!どこでそんなの覚えてきたのかね?!どこにそんな金あるんだよ!家庭教師なんてのはね、いいとこのお嬢さんがつけるんだよ!!家にはそんな金ないね!ダメダメ!!」


私「え?そうなの?高いの?どうしてもダメ?」


母「あたしゃーね、お前に勉強しろなんて一言も言ってないんだよ!!ダメだって言ってんだろ!!」


私「そんな……」


あんなにお受験とかさせてたくせに、今度は勉強するな、か──。



いつもならそんなふうに母親から言われたらすぐに諦める私でしたが、しかし今回ばかりはなぜか引き下がりたくないのでした。





第7話に続く。




それではまた(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)





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